アニマルプラネット新聞社

いとうせいこうさんインタビュー

「こちらアニマルプラネット新聞社」の放送を記念して、森山クマ吉編 集長(パペット)の声優担当のいとうせいこうさんに番組の見どころや 制作秘話について語ってもらいました。
いとうさいこうさん
 
―― 「こちらアニマルプラネット新聞社」では毎回、さまざまな動物が登場しますが、この番組の見どころを教えてください。

超スクープ映像を売りにしているというよりは、動物に対して親近感をもって見られる、その辺の「みやすさ」がこの番組のいいところです。 日本の取材は、道端のネコを観察したり、蛍を見に行ったり、その気になれば視聴者も体験できるような内容を、ちょっと掘り下げて取材しています。海外の映像も、動物の愛らしさや人間と動物のふれあいが主軸のテーマです。
アニマルプラネットは動物ドキュメンタリーが多いけれど、その中では入門編みたいな番組ですね。

―― 華恵ちゃんと共演されてみて、印象はいかがですか?

華恵ちゃんは最初、慣れないことやって大変なんだろうな、という感じでした。でも適応能力があるので、やるたびに上手くなっていく。 僕はアドリブが多いので、「ここまでだったら大丈夫だな」、「ここまでやると駄目なんだ」というふうに、華恵ちゃんの様子を見ながら、こちらもハードルを上げていっています。

そういう意味では、僕にとってこの番組で一番観察のしがいがある動物は、華恵ちゃんですね。「この子はどこまで伸びるんだろう?」と。

―― 「森山クマ吉編集長」のキャラクターはどのようにして誕生したのですか?ご自身との共通点はありますか?

最初にスタッフの方から「クマにします」と言われたので、「あ、そうですか」という感じだったんですが(笑)。とにかくクマ吉を動かしている友松さん※が優秀ですね。毎回セッションをしているような気持ちになります。僕はリハーサルがあまり好きじゃないんですよ。本番では何が起こるかわからない、戸惑いも含めてそれが新鮮だと思うので。

友松さんは僕のセリフを聞きながら、僕はクマ吉の動きを見ながら収録をするわけですが、僕がわざと突飛なことをしたりアドリブを言っても、必ずついてくる。友松さんからも「今はこんな感じで」という無言のメッセージが伝わってくる。名人が動かす人形に声をつけていると、即興なのに、最初から台本にあったんじゃないか、というような奇跡が次々と起きるわけです。

それを重ねていくうちに、その中央にいるクマ吉が勝手に生き、動き始める。僕ではなくて、クマ吉が勝手に喋ってるみたいに、です。キャラクターとしてのクマ吉は、「安心して悩みを相談できそう」とか、「いい加減な人だけど、愛せそう」みたいな感じで、新しい「おじさんキャラ」として成功なんじゃないかな。僕との共通点?うーん・・・あるんじゃないかな。クマ吉の容姿、動き、声の3者が合体したときに、たまたまこういうキャラクターになった。それが自然で、みんながやりやすかったわけで、それには理由がありますからね。

人形劇団ひとみ座 劇団員の友松正人さん
    人形劇団ひとみ座は「ひょっこりひょうたん島」など数多くの名作を送り出した歴史ある劇団

―― 「森山クマ吉編集長」として、視聴者の皆さまに一言お願いします。

アニマルプラネット新聞は僕と華恵くんの小さな会社ですが、誠心誠意、取材をして新聞をつくっています。ぜひ「こちらアニマルプラネット新聞社」をご覧ください。

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